簡単に飲食店を始めたい！狭小店舗で開業するための2つの方法を解説

飲食店を開業したいと考えている方の中には、「最初はできるだけ費用を抑えて開業したい」「簡単に始めてみたい」という方も多いのではないでしょうか。

もちろん、店舗を経営するのにあたって入念な準備が必要なのは変わりありませんが、比較的簡単に出店できる方法として、プレハブやコンテナでの出店が挙げられます。

今回は、それぞれの出店方法の特徴や違いについてまとめました。

 

狭小店舗で簡単に飲食店を始めたい方におすすめの出店方法

まずは、プレハブ店舗とコンテナ店舗のそれぞれについて、特徴を確認しましょう。

 

プレハブ店舗

プレハブ店舗は、既製のモジュールを組み合わせて作られる店舗です。

工場内で部品が製造され、現地で組み立てるため比較的迅速に完成します。サイズやデザインに柔軟性があり、予算を抑えつつスピーディーに開業できる点が魅力です。

ただし、既製品を使用するため他店との差別化が難しく、カスタマイズが限られることもあります。

 

コンテナ店舗

コンテナ店舗は古い貨物コンテナを再利用し、店舗に転用したものです。

リサイクルの観点から持続可能性が高く、斬新なデザインが可能です。短期間で設置でき、移動も可能なため、集客力や特異性を高めることができます。

ただし、コンテナ自体の調達や改造に手間がかかり、居住性や設備の制約もあります。コンセプトや場所に合わせて考えることが重要です。

 

プレハブ店舗とコンテナ店舗の違いとは？

主な違いについて、表にまとめましたのでご覧ください。

 

特徴	プレハブ店舗	コンテナ店舗
構造	木質系・鉄骨系・コンクリート系などの種類が存在	重量鉄骨
耐久性	弱 （定期的なメンテナンスで10年ほど使用可能）	強 （定期的なメンテナンスで40年以上使用可能）
防音性	低い	高い
断熱性	低い	高い
施工期間	1週間以上	1〜2日
設置場所	2tトラックが通行可能な場所であれば設置可能	4tトラックが通行可能な場所であれば設置可能
デザイン性	低い	高い
費用	1坪あたり30万円前後	1坪あたり30〜50万円前後
固定資産税	発生する	発生する

 

プレハブ店舗やコンテナ店舗は、建築基準法において建築物に該当する場合、固定資産税が課税されます。固定資産税の課税条件は、屋根と周囲に壁があり、建物が土地に定着して使用目的に適した空間になっていることです。

プレハブやコンテナはこれらの条件を満たすため、固定資産税の対象となります。ただし、壁が一部開放されたり、移動可能な状態であれば、条件を満たさず固定資産税は課税されません。開業前に地方自治体に確認し、適切な税金の支払いを考慮することが重要です。