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飲食店の厨房はどのくらいの面積が必要?店舗建築のポイントについて解説

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飲食店の経営を検討している方の中には、どうやって厨房を確保すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、飲食店の厨房設計におけるポイントや厨房面積の取り方について解説します。

 

飲食店の厨房設計におけるポイント

飲食店の厨房設計は、作業効率を考えた平面と立面の配置が重要です。作業をスムーズに進行できるよう、各設備の配置について考えなければなりません。また、それに伴う設備工事業者への的確な指示も欠かせません。

埋設施工と露出施工のバランスを取りながら、配管や設備を効果的に配置しましょう。作業スペースに出っ張りがないよう予算も考慮し、効率的な動線を確保することが大切です。これにより効率的な調理が可能となり、顧客満足とスタッフの作業環境向上に寄与します。

また、「側溝」についても考慮する必要があります。「側溝」とは、厨房の通路などに設けられる溝のことを指し、道路などでよく使われる言葉ですが、厨房設備における側溝についても押さえておく必要があるでしょう。

厨房内では、側溝は床を湿らせる可能性がある場合、水の排出を考慮して設計されます。しかし、飲食店の場合はドライキッチンを採用することで、厨房内の菌の繁殖を防ぐだけでなく、防水工事などの費用を節約することができます。

厨房は、掃除が容易かどうかや、効率的な動線が確保されているかといった要素を重視して設計を進めることがポイントです。

 

飲食店の厨房面積はどのくらい確保すべき?

一般的な指針として、厨房の面積は物件全体の20~40%程度が推奨されています。

さらに詳しくみていくと、カフェやバーなどのように、メニューが簡素で調理工程が限られ、従業員の数も少ない場合の目安は、15~20%程度です。一方、居酒屋やラーメン店、蕎麦屋など、幅広いメニューや複雑な調理プロセス、専用の厨房機器が必要な場合は、20~30%が適していると言われます。また、高度な調理やこだわりのある料理を提供する、本格的なレストランや和食店などでは、30~40%の広さが必要とされています。

     

  • 一般的なレストラン:厨房の割合40%(客席・ホール60%)
  • 居酒屋:厨房の割合30%(客席・ホール70%)
  • カフェ・バー:厨房の割合20%(客席・ホール80%)

 

厨房の面積によって取れる席数が異るため、レイアウトを考えながら最適な厨房面積を確保していくことがポイントです。

 

 

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